大腸がんの予防医療活動

大腸がんの基礎知識

BASIC KNOWLEDGE

数字で見る大腸がんのデータ

  • #年間診断数(2019年)155,625*1
  • #年間死亡者数(2020年)51,788*1
  • #5年相対生存率(2009~2011年)71.4%*1
  1. がん種別統計情報:国立がん研究センター がん統計「大腸がん」より

大腸がんの特徴と原因について

大腸がんは、大腸の内壁に発生するがんで、特に50歳以上の人々に多く見られます。この疾患は、初期段階では特有の症状が少ないため、定期的な検診が早期発見と治療の鍵となります。

大腸がんの主な原因としては、遺伝的要素、肥満、喫煙、過度なアルコール摂取、赤肉や加工肉の摂取過多、そして運動不足が挙げられます。また、慢性的な炎症を伴う疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎など)を持つ人もリスクが高まります。

大腸がんを予防するためには、健康的な生活習慣を維持することが重要です。バランスの良い食事、適度な運動、適切な体重の維持、タバコとアルコールの摂取を控えることが推奨されます。

また、定期的な検診も大切です。特に50歳以上の人々は、大腸がんのリスクが高まるため、定期的なスクリーニングを受けることが推奨されます。大腸がんは早期に発見すれば治療の成功率が高まります。

実際、5年生存率は一番初期のI期では83%、次に進んだII期では76%と高いですが、III期では69%、一番進んだIV期では17%と低くなります。

大腸がんのリスク要因

  • 遺伝的要素(家族に大腸がんの患者がいる場合など)
  • 生活習慣(肥満、喫煙、過度なアルコール摂取、赤肉や加工肉の摂取過多、運動不足など)
  • 慢性的な炎症を伴う疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎など)

大腸がんの予防と検査について

健康的な生活習慣

バランスの良い食事、適度な運動、適切な体重の維持、タバコとアルコールの摂取を控えることが推奨されます。特に、加工肉を食べ過ぎない、食物繊維を豊富に含む食事と、適度な運動は大腸がんの予防に効果的です。

便潜血反応検査

便中に存在する微量の血液(潜血)を検出するための検査で、大腸がん死亡者数を減少させる科学的根拠があります。この検査は、症状がない場合でも、消化管からの出血により便中に血液が混じっているかどうかを確認することができます。

大腸がんやポリープ(大腸の内壁から突出した良性の腫瘍)など、消化器系の腫瘍は初期段階では症状がほとんど現れないことが多いですが、微量の出血が起こることがあります。この微量の出血は肉眼では見えないため、「潜血」と呼ばれます。

便潜血反応検査は、このような微量の出血を検出し、大腸がんやポリープの早期発見に役立てることができます。健常な方が便潜血検査を受けると5~10%の方が陽性(血液が検出された)となり、がんの方はそのうち約3%ですが、便潜血陽性で大腸内視鏡検査を受けた方の3~5割にポリープが見つかります。便潜血反応検査が陽性の場合、大腸内視鏡検査を必ず受けてください。

大腸内視鏡検査

カメラと照明装置を備えた長い柔軟なチューブ(内視鏡)を肛門から挿入し、大腸の全域を調べます。

大腸内視鏡検査は、大腸がんの早期発見に非常に有効であり、ポリープは発見と同時に除去することも可能です。ポリープは時間とともにがんに進行する場合があるため、早期に除去することで大腸がんの発症を防ぐことができます。欧米からはすべてのポリープを内視鏡で切除することで大腸がん発生が7割~9割抑制できること、大腸がん死亡を約5割抑制できることが報告されています。

また、疑わしい領域から組織サンプル(生検)を採取することも可能です。この生検サンプルは、後で顕微鏡を用いて詳しく調べることで、がんやその他の病状の診断に役立てます。

まべ五稜郭消化器・内視鏡クリニック院長 間部克裕

大腸がんが50歳以上の人に多く見られる理由は、大腸がんの発症には時間がかかるためです。大腸がんは、通常、健康な細胞が徐々に変異し、正常な機能を失い、最終的にがん細胞に変わるというプロセスを経て発症します。このプロセスは数年から数十年という長い時間を要することが多いです。
また、年齢とともにDNAの修復能力が低下するため、細胞の変異が起こりやすくなります。これにより、がんのリスクが高まる可能性があります。

よくある質問

FAQ

検査キットの発送メールが来て1日たちますがまだ届きません。

システムの都合上、検査キットSHOPにて購入した商品ははご注文いただいてから到着まで1週間程度の期間を要しております。

週末や祝日の影響なども受けてしまうため、発送メールから3日経過しても到着しない場合、改めてご連絡いただけますでしょうか。

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以前、大腸癌とピロリ菌の検査キットを購入したのですが、使用しないまま時間がたってしまいました。説明を読むと3週間以内に送り返して下さいと書いてあったのですが、使うことはできないでしょうか?

検査キットの返送期限については、検査システムの変更等に備えるために記載しております。
検体を採取するキット自体に使用期限はありませんので、お手持ちの検査キットを使用していただいて問題ございません。

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